この言葉には、おかしな響きを感じます。
私たちの国、先進国日本では、ほとんどの生存の恐怖はありません。
餓死をする方が難しい我が国では、
メタボの方が問題になっています。
ほとんどの人が、
それなりのものを食べ、
着るものにも困らず、
車に乗って毎日を過ごす。
昔よりも治安は悪くなったとは言っても
まだまだ、世界的には治安の良い国でしょう。
そうした、おとぎ話のような国で“サバイバル”。
おかしな感じがします。
しかし、私が言うまでもなく、
この国では“サバイバル”が必要です。
お金の視点から見たら誰が考えても至る結論です。
そして、今の問題は、“サバイバル”が必要な国で、
多くの人が“サバイバル”を考えていないことです。
ジャングルで裸でいるような状態なのです。
こういうことを書くと
「日々が大変でそれどこではないよ」
という意見が聞こえてきそうですが
そんなことはありません。
そういうことを言う人のほとんどの
着ている服、住んでいる場所、食事は・・・・・・
「それどころじゃない」というものではないはずです。
そして、
この個人のお金の現実は、
会社でも同じです。
・・と言うか、会社のお金に関しては、
さらに“サバイバル”について考えていかなければならない環境にあります。
ジャングルや雪山では、一歩に非常に時間がかかります。
結果を急いだら遭難です。
そんな状況下にいるのが、日本の中小企業です。
したがって、
“要サバイバル”という思考が明暗を分けるのです。
さて、私の話を聞いた当社の社員は、
どんなサバイバル戦略をとるのでしょうか?
サラリーマンの場合は、
入金の方がほぼ確定していますから
そんなに難しい戦略は必要ありません。
1分でも早く対応することが最も重要なことでしょう。
そして、
実は、中小企業も同様です。
1分でも早く対応すること。
そのための数字の見立てを早くたてることに尽きます。
言葉にすると当たり前のことになりますが、
この基本をどれだけサバイバル感を持って
処理できているかが来年の明暗をさらに分けていくでしょう。