最後のキラーパス

5月、ドコモがパケット通信料金の値下げを行い、価格勝負を仕掛けました。
例のごとく、au、ソフトバンクは追随します。
携帯電話市場は典型的な三すくみ状態で、やること為すこと非常に分かりやすい。
三社のシェアの構成比が、「5:3:2」。
シェアが必ずしも財務力につながる訳ではありませんが、三社の財務状態を比べると、シェア以上に差が大きい。
ドコモの企業体力は圧倒的です。
このような場合、王者が物量作戦に出たら、二番手以下の体力消耗度は激しくなります。
ライバル企業を体力的に押し出し、また戦場に戻ってくるまでにシェアを押し上げてしまう。
最初に価格勝負を仕掛けたのはソフトバンクですが、冷静に財務状態を分析すれば、価格勝負で致命傷を受けるのはソフトバンクです。
どんなにサービスや製品レベルが高くても、企業が体力的に潰れてしまったら、全く意味がありません。
当然ながら、中小企業が体力勝負を仕掛ける事は禁じ手です。
では、どうするか?
「ライバル企業の経営分析を行い、弱点を掴み、そこを集中的に攻める」
これって考えた事がありますか?
今回、ドコモの値下げの目的が、ライバル企業の財務悪化を狙って行っているのかは分かりません(結果的にはそうなりますが)。
しかし、経営分析からのアプローチを経て実行される戦略的打ち手は強烈です。
自社の経営分析を行う事は多いでしょうが、ライバル企業の経営分析を積極的に行うことは少ないはずです。
ただでさえ、中小企業では分析データが少ないのですから。
ですが、もし、あなたの会社のライバル企業が、あなたの会社を分析しており、弱点を見つけ、そこを突くような戦略を考えているとしたら・・・。
戦略を考えるのは楽しい作業です。
考えた戦略を現実に落とし込む時に数字を考えるのはつらい作業です。
でも、自社及びライバル企業の経営分析を行った上で立てる戦略は、ゾクゾクするレベルのものが出るときがあります。
本来、経営分析は、優れた戦略立案の大前提です。
経営分析は数字が伴うものなので、大抵の経営者の方は敬遠されますが(笑)
そこで、現在、当社は共同事業で、この障壁を可能な限り取り除く、経営分析管理システムを制作中です。
このシステムにより、経営管理レベルが劇的に向上するとともに、戦略立案の足がかりになるようなものになっています。
ですから、ライバル企業がこのシステムを使って戦略を立案しているとしたら、あなたの会社は不利な立場に追いやられる可能性があります。
正直、そのレベルのシステムを目指しています。
当社はもともと『会計ワークショップ』というセミナーを行っていましたが、これを究極の形にまで作り上げたのが、制作中のシステムです。
そして、『会計ワークショップ』が7月に開催され、このシステムは8月のリリースを予定しています。
恐らく、今の形での『会計ワークショップ』は最後になるでしょう。
『会計』、『ワークショップ』。
もともと経営者に敬遠されそうな言葉が並んだこのセミナー。
正直なところ、当社の合宿セミナーの中でも、一番集客が遅い。
今回も現時点では、数枠が空いているようです(苦笑)
ですが、常連のお客様方からは、一番のキラーセミナーであるとの評価をいただいております。
『会計ワークショップ』と言ってはいますが、実際は『経営分析管理』セミナーだからです。
つまりは、企業戦略立案への「キラーパス」となるセミナーです。
もう一度繰り返しますが、経営分析管理システムがリリースされた後では、この形式でのセミナーは最後になります。
岡本から、皆さんに出せる最後のキラーパスです。
あなたのライバル企業がそのパスを受け取っていたら、何を仕掛けてくるのか・・・。
結局は宣伝になってしまいましたが、冗談ではない事は確かです(笑)