ついに、オバマ大統領が就任しました!
代名詞ともなった「Yes, We Can!」の掛け声に大きな期待を寄せて、アメリカ国民のみならず、世界中が見守っています。
オバマ大統領が真っ先に求められているのは、紛れもなく経済対策。
作家の塩野七生さんは、著書の中でこのように言っています。
「現代日本の混迷はなぜ起こったか。
~中略~ 結局のところ、戦後の急速な経済成長にあったと見るべきでしょう。
つまり、あまりにも急激な経済の拡大が起こったためにかえって、政治・経済をはじめとする国内のシステムがその成長についていけなかった。そして、改革のタイミングを失い、旧態依然とした体制から抜け出せないうちにいたからこそ、不況のトンネルからの脱出も遅れたというわけです。」
~『ローマから日本が見える』から引用~
今回の経済不況の根源である金融危機・・・。
奇形児的に発達した金融工学の技術に、アメリカを始めとする世界各国のシステムはついてゆけませんでした。
オバマ大統領は、どのようにしてシステムをチェンジするのでしょうか?
その国にとって、政治家は手段に過ぎません。
アメリカ国民は、その手段としてオバマ大統領を選択しました。
では、本論です。
皆さんの会社は、迫りくる予測不能な経営環境に対して、どのようにチェンジしますか?
皆さんご存じのように、かつて急成長を遂げたIT企業の多くは、その成長に合ったシステムを構築する前に崩壊していきました。
成長を続けるには、それに見合うシステムの構築も伴わなければなりません。
それだけ、システムは継続企業にとっての絶対的必須事項なのです。
つまり、“守り”です。
そして、環境に対応出来ないシステムは、大胆にチェンジをしなければ、生き残れません。
そういう意味では、システムをガチガチにし過ぎるのも、怖い要因です。
方向転換した場合、せっかく構築したシステムを再構築しなければなりません。
結局はこの繰り返しに多大なエネルギーが費やされ、悪循環を起こします。
最も肝心なのは収益構造なのですから、その収益構造の伸びを追っかける感じで、システムを整備していくのが効率の良いやり方です。
・・・とは言っても、この力加減が何とも難しいのですが(苦笑)
当社の場合は間違いなく、収益の実際の伸び、あるいは予想される伸びに対して、システムを追っかけさせています。
お客様が最優先!
次に売り上げ!
社内体制はと言うと・・・。
「わりー。まだ出来てないんだわ。忙しくて!」
岡本の口癖です。
しかも、ギリギリで間に合わせてくるから嫌らしい・・・。
成長するには攻めのシステムが必要。
維持するには守りのシステムが必要。
環境に対応するには、システムのチェンジが必要・・・。
先日、担当するお客様と中長期経営計画を一緒に検討させていただいた時の事です。
ブレインストーミングの結果導き出された目標をホワイトボードに書きました。
持参していただいた会社のビジョンが書かれた紙を、たまたまホワイトボードに張り付けたところ、その目標が会社のビジョンにそのまま掲げられていたのです。
それは、ビジョンの中の一単語に過ぎませんでしたが、会社を中長期の継続企業として見た瞬間、シンクロしました。
しかし、現状とビジョンではズレがあるのです。
そして、そこを早期に一致させるためには、従来検討していた戦略をそのまま用いる事が難しい・・・。
会社のビジョンと戦略の統合に、システムのチェンジが必要となってきます。
苦労されるであろうお客様に対して失礼ですが、担当者としては楽しみです(笑)
このように、会社の至るところに、そして、意外なところにチェンジのヒントが隠れています。
大胆なチェンジのためには、ビジョンと現実の一致点をパラダイムシフトさせるしかありません。
繰り返します。
では、皆さんの会社はどうしますか?
オバマ大統領は、人種・年齢・言動等から変革者としてのイメージが強烈です。
ただ、要職への人材配置を見ると、想像以上に現実主義的な印象を受けますよね?
流れに乗るのも大事ですよ(笑)
Yes, We Can!